東京の人はイメージできないかもしれないが、今、地方では、農家が、マンションやアパートを経営していることが多い。ど田舎は別として、地方都市やその周辺の近郊農業をしているところに、その傾向が端緒に現れている。
 前回の「資産構成」の中でも触れたが、今後、土地の値段が、バブル時のように上がることなどあり得ない。それなのに、今日もここそこに、農家が経営する物件が建つ。つまり、それはハウスメーカー側の戦略勝ちなのだろうが、1.地価の動向、2.少子化による人口減少など、一般紙に太文字で書いてある程度の見出しを読めば、未来永劫的に上手くいかないことは簡単に解る。無論、エリア居住人口がある一定年度で変わる場所、つまり、都市の中心部とか、そこそこのレベルの大学の近くなどは例外だ。
 今回は、農家などの土地持ちを中心に取り上げているが、就農後継者がいない場合などには、潔く、不動産を整理して、同じ、不動産に投資する場合でも、東京の一等地の物件へ投資するべきである。
 日本人は、安易に不動産に投資する傾向があると思うが、投資するなら付加価値の高いところへ投資し、金融資産との比率を勘案して、リスクをヘッジすべきだと思う。
 農耕民族ゆえ、「土地」というものはタブー化している感がある。筆者の実家も、農地改革でマッカーサーに取り上げられた口なので、両親の土地に対する思い入れは格別だ。さりながら、同時に、シャウプさんが作った税制では、「資産は三代で無くなる」ことも忘れてはならい。このような意見には、反対論も多かろうが、相続で物納させられるよりは、マシなのではないかと思う。