
【プレスリリース】(2015.12.08)/メガネスーパー(JASDAQ・コード3318)と、メガネ型ウェアラブル端末を活用した物流業界向けソリューション共同事業化
■メガネ型ウェアラブル端末の商品プロトタイプのモデルイメージ/※最終的な仕様変更の可能性があります。
“アジアの物流現場には、インフラも、ソリューションも無い”
これが、昨年末から今年にかけて、ECを中心に、アジアの物流現場を歩くなかで感じたことの一つだ。物流現場を廻るたび、対前年度比で、数百%から多い場合には千数百%という激烈な伸びを示すアジアのECの物流現場に、どうやって、キャパシティーに拡張性を持たせ、極力ミスを減らす、効率的なオペレーション設計が出来るか?悩んでいた。
日本人にとって、一見、この“解”は簡単に解けそうに見える。そこら中に溢れている機器や設備、システムを導入すれば、だいたいのことはカタがつく。しかし、例えば、インドネシアの場合、ジャカルタの最低賃金が3万円弱であるにも関わらず、倉庫内の作業スタッフの月給は1〜2万円。つまり、「人件費が最も安い費目」であり、貨幣価値が異なる物流現場には、日本の改善の方程式は、即座に、応用が出来ない・・・。
今回のプレスリリースは、「アジアの物流現場で働く、貧しい作業者の負担を、ワンストップで楽にしたい」とのシンプルな思いが出発点となった。
物流に関する仕事を始めて8年、毎日のように「ソリューション」という言葉を耳にしてきた。しかし同時に、この言葉に、ずっと、疑問を感じていた。それは、「ソリューションは誰のためにあるのか?」という“解”に答えを出せずにいたからだ。その道具を手にすべき人たちの手に、必要な道具が届いていない・・・。この疑問を払拭出来ずにいた。
本来、“改革”や“改善”の道具として、各種の“ソリューション”がある。しかし、国内の物流現場に導入されたソリューションのなかで、導入はもとより、設定や改修などのコスト負担がネックとなり、時に、改革・改善の障壁とすらなっている場合がある。展示会やセミナーで見かけるソリューションベンダーの大本営発表と、導入された裏側の現実との乖離を見るにつけ、疑問は大きくなる一方だった。
この状況を具に紐解いていくうち、改革・改善の手助けを掲げるソリューションベンダーに「5つの聖域」があり、ソリューションベンダー自身の改革・改善が疎かになり、ソリューションが金持ちのポルシェと同じ存在になっているように見えてきた。
・ 開発技術者主導のモノづくりのあり方(利用者視点の欠如)
・ 各作業プロセスに特化して導入するソリューション導入のあり方
・ 各業務プロセスがシンクロしていない限定的な改善対象領域のセグメント
・ 固定概念にもとづくソリューションベンダーの一方通行のビジネスモデル
・ ソリューションベンダーの硬直的なコスト構造
とはいえ、ソリューションベンダーの収益モデル、並びに、コスト構造に鑑みると、そうたやすく、この5つの聖域を突破出来ないことも理解出来る。
しかしながら、「故松下幸之助翁は、金持ちのために洗濯機を作ったワケではない。全国の主婦から、日々の“洗濯”の苦労を取り除くために洗濯機を作った」という、私なりの受け止め方にもとづき、「人を便利にするための道具とは、その道具を手にする人を選ばないモノでなければならない」との思想のもと、国家も、人種も、宗教も、貧富の差も選ばず、誰しもが使える道具に昇華させていけるようなチャレンジをしていきたい。世界の物流現場の光景を変えたい・・・。この一心で取り組んでいく。
今回、数々の壁にともに立ち向かう、「メガネスーパー」という最高のパートナーを得た。同社が、700万人のユーザーと向き合いながら培った「使い心地」や「デザイン」といった卓越したユーザー視点、更には、B2Cを手がけてきた会社だから超えることが出来る「コスト競争力」。今の僕にとっては、これしかない伴侶だ。
社会変革に挑まなければ、社会における自身の存在価値は無い。今という時代に生き、ロジスティクスというフィールドに立つ意味があるとしたら、我が国の物流現場はもとより、我が国が誇るべきロジスティクスを世界に喧伝していく上でも、貧しい国の飢えた人たち、スラムで暮らす人たちが働く、あらゆる物流現場の光景を一変することにこそ、意味があると確信している。
今、脳裏には、「beyond insight」という光が見えている。物流現場のゲームを変えて、今と違う景色を創造していきたい。
これが、昨年末から今年にかけて、ECを中心に、アジアの物流現場を歩くなかで感じたことの一つだ。物流現場を廻るたび、対前年度比で、数百%から多い場合には千数百%という激烈な伸びを示すアジアのECの物流現場に、どうやって、キャパシティーに拡張性を持たせ、極力ミスを減らす、効率的なオペレーション設計が出来るか?悩んでいた。
日本人にとって、一見、この“解”は簡単に解けそうに見える。そこら中に溢れている機器や設備、システムを導入すれば、だいたいのことはカタがつく。しかし、例えば、インドネシアの場合、ジャカルタの最低賃金が3万円弱であるにも関わらず、倉庫内の作業スタッフの月給は1〜2万円。つまり、「人件費が最も安い費目」であり、貨幣価値が異なる物流現場には、日本の改善の方程式は、即座に、応用が出来ない・・・。
今回のプレスリリースは、「アジアの物流現場で働く、貧しい作業者の負担を、ワンストップで楽にしたい」とのシンプルな思いが出発点となった。
物流に関する仕事を始めて8年、毎日のように「ソリューション」という言葉を耳にしてきた。しかし同時に、この言葉に、ずっと、疑問を感じていた。それは、「ソリューションは誰のためにあるのか?」という“解”に答えを出せずにいたからだ。その道具を手にすべき人たちの手に、必要な道具が届いていない・・・。この疑問を払拭出来ずにいた。
本来、“改革”や“改善”の道具として、各種の“ソリューション”がある。しかし、国内の物流現場に導入されたソリューションのなかで、導入はもとより、設定や改修などのコスト負担がネックとなり、時に、改革・改善の障壁とすらなっている場合がある。展示会やセミナーで見かけるソリューションベンダーの大本営発表と、導入された裏側の現実との乖離を見るにつけ、疑問は大きくなる一方だった。
この状況を具に紐解いていくうち、改革・改善の手助けを掲げるソリューションベンダーに「5つの聖域」があり、ソリューションベンダー自身の改革・改善が疎かになり、ソリューションが金持ちのポルシェと同じ存在になっているように見えてきた。
・ 開発技術者主導のモノづくりのあり方(利用者視点の欠如)
・ 各作業プロセスに特化して導入するソリューション導入のあり方
・ 各業務プロセスがシンクロしていない限定的な改善対象領域のセグメント
・ 固定概念にもとづくソリューションベンダーの一方通行のビジネスモデル
・ ソリューションベンダーの硬直的なコスト構造
とはいえ、ソリューションベンダーの収益モデル、並びに、コスト構造に鑑みると、そうたやすく、この5つの聖域を突破出来ないことも理解出来る。
しかしながら、「故松下幸之助翁は、金持ちのために洗濯機を作ったワケではない。全国の主婦から、日々の“洗濯”の苦労を取り除くために洗濯機を作った」という、私なりの受け止め方にもとづき、「人を便利にするための道具とは、その道具を手にする人を選ばないモノでなければならない」との思想のもと、国家も、人種も、宗教も、貧富の差も選ばず、誰しもが使える道具に昇華させていけるようなチャレンジをしていきたい。世界の物流現場の光景を変えたい・・・。この一心で取り組んでいく。

社会変革に挑まなければ、社会における自身の存在価値は無い。今という時代に生き、ロジスティクスというフィールドに立つ意味があるとしたら、我が国の物流現場はもとより、我が国が誇るべきロジスティクスを世界に喧伝していく上でも、貧しい国の飢えた人たち、スラムで暮らす人たちが働く、あらゆる物流現場の光景を一変することにこそ、意味があると確信している。
今、脳裏には、「beyond insight」という光が見えている。物流現場のゲームを変えて、今と違う景色を創造していきたい。