本日放送された「隠蔽捜査」のドラマ撮影体験記を書きます。
３月７日（金）１９：００、終了予定よりも２時間ほど遅れ、渋谷駅東口界隈の打ち合わせを終えた。即座に、車を停めていた地下駐車場へ。急ぎ、首都高に上り、待ち合わせ場所である横須賀市の大津漁港を目指す。この漁港から連なる馬掘海岸は、時折、ジョギングで訪れていた馴染みの場所。環八から第三京浜、横浜横須賀道路と渋滞も無く順調に。途中、横須賀ＰＡに立ち寄り、やっぱり歯磨きが必要だろうと思い、トイレで歯磨きをする。
出発間際、携帯からメールを確認。すると、プロデューサーから、撮影が１時間遅れていること、集合場所が京急大津駅に変更になったことが書かれていた。ナビの目的地を変更。時間は、２０：３０。
横横道路を降り、京急大津駅までは近かった。駅前の路地は狭く、駐車スペースが見当たらない。通りに戻り、コインパーキングに駐車。張り込みといえば、アンパンと牛乳。隣のコンビニで仕込むかどうか悩むが、今回は初回だけにパス。そそくさと、歩いて集合場所に向かう。
２０：５０、チラホラと、関係者らしき人たちが１０名ほど集まってくる。しかし、撮影班らしき人たちは見当たらない。２０：５６、制作会社「ドリマックス」の橘プロデューサーから、「前の撮影が隣の駅で終わり、今から大津駅に向かう」と携帯に電話が入る。１０分後、ロケバスが数台、人気のない大津駅前に忽然と現れ、物々しくなる。
ドラマ撮影の現場は初体験。正直、時折、町中で見かける情報番組のロケのように５〜６名でやるものだと思っていた。しかし、スタッフの総勢３０名という大所帯。各スタッフが、手際よく、大津駅前に機材をセッティングしていく。
準備が終わると、国会議員を誘拐した犯人が公衆電話から電話をかける最終回のシーンの撮影が始まる。ここで、待ち合わせ時間に集まっていた人が、エキストラの方々だと知る。
わずか、数十秒の放送の撮影のために掛かった時間は準備も合わせて一時間。撮影の様子を、プロデューサーとともに、ディレクターチェアに座ってモニター観戦。多分、ガチで役者だったら、こんな態度は許されないのだろう。
奏功するうちに、近隣の方々が撮影に気づき、十数名ほど集まってくる。「何の撮影？」、「えっ、ＴＢＳの隠蔽捜査！」、「見てる！」、「竜崎、来てるの？」という声が聞こえてきて、誰でも（俳優でも）無い自分が恥ずかしくなる。撮影途中、プロデューサーの指示でロケバスへ。ロケバスに入る前にもらった「割本」（※その日の撮影シーンの状況が細かく書かれたもの）に書いてあることの大半が解らない・・・。こんな思いは、高校の時、原チャリ事故で人を怪我させて改心、初めて教科書をまともに見たとき以来だ。
顔はキッチリ映らないが、顔にメイクをしてもらう。衣装の方に、刑事っぽい服装を選んで頂く。当日。張り込みの捜査員役を意識、珍しくスーツ姿。自分なりに、それっぽい格好をしてきたつもりだった。靴とスーツは自前でＯＫ、コート、シャツ、ネクタイを選んで着替える。着替え終わると、同じバスの中に、台本上、捜査員Ｃと思しき俳優さんが。そこで、「Ｃさんですか？」と話しかけてみる。（※Ｃさんは、俳優の廣瀬裕一郎さん）
撮影の台本は、撮影の５日前にもらっていた。しかし、人生で初めて台本を見てビックリ。台本とは、文字通り、セリフが書いてあるだけのものだったのだ。役者さんが、これだけ読んできて、当日、割本をもらい芝居をしている・・・ということを知り驚愕。役者さんとは、どういう画面構成で、どっちの方向から、どんな表情で撮られるのか解らないままに、セリフを覚え練習。当日、ディレクターや演出の方の指示を受け、その役を演じていたのだ。凄い、想像力だと思った。そして、「芝居」というものの深さを痛感させられた。
大津駅前の撮影が終わり、近隣の大津漁港に移動。割本上は、ここが私の撮影場所だ。しかし、手違いがあり、捜査員Ｃさんの撮影現場に。プロデューサーから、基本的に、Ｃさんと似ている芝居だから勉強のために見ておくように指示される。Ｃさんの撮影を遠くから眺める。さっきまで、フランクに話していたＣさんこと廣瀬裕一郎さんの表情が、撮影が始まった途端、全く別の表情に変わったのだ。これが、役者なのか・・・と、ガチでビビった。
Ｃさんの撮影が終わると、再び、ロケバスに乗り、馬掘海岸を観音崎方面へ。私の撮影場所は、観音崎京急ホテルの手前、ちょうど、防衛大学校眼下の横須賀市東部漁協走水大津支所。海際に、電話ボックスを設置して、建物の影から張り込んでいるシーンの撮影が行われる。いよいよ、自分の出番・・・。それでも、Ｃさんと談笑する余裕もあったし、頭も心も緊張などしていなかった。
機材がセットされ、カメラワークが決まり、いざ、リハーサル。杉本哲太さん演じる主人公の竜崎署長から「マル対を確認できたか？」という無線の問いかけに、無人の公衆電話を監視しながら、コートの胸元の無線に向かって「Ａ班、確認できません！」と応える。これが、ドラマデビューでもらったセリフだ。
たった一言、映像にして数秒のセリフ・・・。多くの人はそう思うかもしれない。しかし、私の中では（勝手に）俳優仲間の廣瀬さんから、セリフをもらって、エキストラではなくキャスティングされることは凄いことだと教えてもらう。時に、この役を得るまでに、何年も掛かることもあるらしい・・・。凄く厳しい世界だと思った。
リハーサルでは、� 孱組鼻廚函岾稜Г任�ません！」との間に、ひと呼吸置くこと、��胸元の掴み方を（廻りの人から警察だとバレないように）自然な感じにすることを指摘される。
いよいよ本番・・・。
恥を忍んで正直に言う・・・。ここから、あまり覚えていない・・・。本番の声が掛かった途端、心も頭も緊張していないのに、ガタガタと足が震えはじめた。しかも、この震えが止まらない・・・。演説では、１０００人いようが２０００人いようが緊張したことなど無い。それどころか、美味しいとさえ思う性格をしてるのにだ。
上手く表現出来ないが、完全に、現場の緊張感に飲まれていたのだろう。そんな状況下のテイク１。勿論、ＮＧだ。たった、９文字のセリフさえ、キチンと言えない。おまけに、滑舌も悪い。あまりに、不甲斐ない自分に、恥ずかしいさを通り越し、真夜中の海ぎわの寒さのなか撮影して頂いている３０名ものスタッフの方々に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
演出の方から、「竜崎からの問いかけは緊迫感ある場面だから、もっと、緊迫感がある感じで！」と指示される。「えっ？」、緊迫感がある感じ・・・と言われても。正直、解らないし、ぶっちゃけ、出来ない・・・。
「緊迫感がある感じを意識して話した緊迫した場面」など人生にで一度たりとも経験したことは無い。そうだ、ドラマみたいな人生を生きることと、ドラマを演じることは明らかに違うのだ・・・ということに気づいてからは、全く、意識が無い。グロッキー状態・・・。
何回かのＮＧの後、しまいには、声だけ別録り・・・で、ドラマ撮影初体験は終了した・・・。
ロケバスに戻ると、さっき会ったばかりなのに、頼れる役者の先輩、廣瀬裕一郎さんが優しく出迎えてくれた。衣装を着替え、自分の服に。最早、ネクタイを締める余力は無かった。今日のロケは、私のシーンで終了。
帰りは、別の車で、停めていたコインパーキングまで送ってもらうことに。その車が動き出した時、運転して頂いている方から、「今日の割本見てビックリしました！ 私も同じ字で「嘉隆」なんです。頑張って下さい！」と言われ、その優しさに、ただでさえ、凹んでいる気持ちがＫＯされた。
橘プロデューサーのご厚意により、ドラマ撮影を経験し、多くのことを学んだ。たった数秒のシーンを撮るために、こんなにも多くのスタッフの方々の尽力があり、そこに、細やかなこだわりや熱い思いがある。その思いを背負って、役者の方々は、芝居を演じる・・・。しかも、その舞台に立つチャンスを掴むために、不確実性この上ない下積みや、舞台の経験が必要となる・・・。にも関わらず、役者として夢を追っている人たちには、ただただ、頭が下がる思いだ。
これまで、私は、一視聴者として、画面の裏側にあるこのような努力を感じとることが出来なかった。そして、軽々と、このドラマが面白くないとか、演技がイマイチとか、解ったような口をきいていた。勘違いこの上ない話だ。だから、何かをしながらテレビを見る・・・。それが当たり前になっていた。
撮影場所探し、許可申請、エキストラはじめ、衣装やメイク、数々の段取り・・・。この煩雑で膨大な作業の段取りがあって、初めてドラマが完全することを知り、改めて感動した。そして、自分が出来もしないのに、二度と、軽々なことを言わない！と、固く心に誓った。それどころか、録画していたら早送りしてしまうＣＭ。スポンサーの方々の支援があって、初めて、ドラマが出来ることを痛感し、これから、ＣＭに感謝することにしようと決めた。
社会人になって２０年近く経つ今、指示されることが全てが解らない、どうしていいか解らずテンパる、冷や汗どころか足が震える、上手く出来なくて申し訳ない気持ちでいっぱいになる・・・、などの経験をすることがあるだろうか？
プレーするフィールドを変える私でさえ、まず無い。今回の経験は、自分の中で、どこか失いかけていた緊張感、初めてのチャレンジの思いみたいな、青臭いものを呼び起こすには、あまりに十分な出来事だった。
最後に、今回、貴重な機会を与えて頂いた橘プロデューサー、並びに、全てのスタッフの皆様に、心より感謝申し上げます。そして、来週月曜日、「隠蔽捜査」も、いよいよ最終回を迎えます。どうか、ブログをご覧の皆様におかれましては、どうか、最終回をご覧頂きたく、切に、お願い申し上げます。
誰しもがチャレンジ出来ることではないことは承知の上ですが、「ドラマは家で見るより、やってみたほうが１０倍、１００倍面白くなる！」。ダメダメだった私でさえ、そう感じたのだから、絶対に、そうです。今のテンションは、撮影で、会いもしていないのに、竜崎署長の一途な姿勢を心から尊敬しています。これほどの感情移入は、竜崎署長の部下として働いたものにしか解らない。
長文・駄文にも関わらず、ご一読、有難うございました。
追伸：今回、あまりのダメ加減にカットされるのでは・・・との不安もあったので、編集が終わり、映っていることを確認。放送当日の告知となってしまいましたことお詫び申し上げます。
二伸：初の役者仲間？となった廣瀬裕一郎さん、今度、拙宅に遊びにきます。っていうかお誘いしちゃいました（笑） 便乗したい方は、ご一報下さい♪
出発間際、携帯からメールを確認。すると、プロデューサーから、撮影が１時間遅れていること、集合場所が京急大津駅に変更になったことが書かれていた。ナビの目的地を変更。時間は、２０：３０。
横横道路を降り、京急大津駅までは近かった。駅前の路地は狭く、駐車スペースが見当たらない。通りに戻り、コインパーキングに駐車。張り込みといえば、アンパンと牛乳。隣のコンビニで仕込むかどうか悩むが、今回は初回だけにパス。そそくさと、歩いて集合場所に向かう。
２０：５０、チラホラと、関係者らしき人たちが１０名ほど集まってくる。しかし、撮影班らしき人たちは見当たらない。２０：５６、制作会社「ドリマックス」の橘プロデューサーから、「前の撮影が隣の駅で終わり、今から大津駅に向かう」と携帯に電話が入る。１０分後、ロケバスが数台、人気のない大津駅前に忽然と現れ、物々しくなる。
ドラマ撮影の現場は初体験。正直、時折、町中で見かける情報番組のロケのように５〜６名でやるものだと思っていた。しかし、スタッフの総勢３０名という大所帯。各スタッフが、手際よく、大津駅前に機材をセッティングしていく。
準備が終わると、国会議員を誘拐した犯人が公衆電話から電話をかける最終回のシーンの撮影が始まる。ここで、待ち合わせ時間に集まっていた人が、エキストラの方々だと知る。
わずか、数十秒の放送の撮影のために掛かった時間は準備も合わせて一時間。撮影の様子を、プロデューサーとともに、ディレクターチェアに座ってモニター観戦。多分、ガチで役者だったら、こんな態度は許されないのだろう。
奏功するうちに、近隣の方々が撮影に気づき、十数名ほど集まってくる。「何の撮影？」、「えっ、ＴＢＳの隠蔽捜査！」、「見てる！」、「竜崎、来てるの？」という声が聞こえてきて、誰でも（俳優でも）無い自分が恥ずかしくなる。撮影途中、プロデューサーの指示でロケバスへ。ロケバスに入る前にもらった「割本」（※その日の撮影シーンの状況が細かく書かれたもの）に書いてあることの大半が解らない・・・。こんな思いは、高校の時、原チャリ事故で人を怪我させて改心、初めて教科書をまともに見たとき以来だ。
顔はキッチリ映らないが、顔にメイクをしてもらう。衣装の方に、刑事っぽい服装を選んで頂く。当日。張り込みの捜査員役を意識、珍しくスーツ姿。自分なりに、それっぽい格好をしてきたつもりだった。靴とスーツは自前でＯＫ、コート、シャツ、ネクタイを選んで着替える。着替え終わると、同じバスの中に、台本上、捜査員Ｃと思しき俳優さんが。そこで、「Ｃさんですか？」と話しかけてみる。（※Ｃさんは、俳優の廣瀬裕一郎さん）
撮影の台本は、撮影の５日前にもらっていた。しかし、人生で初めて台本を見てビックリ。台本とは、文字通り、セリフが書いてあるだけのものだったのだ。役者さんが、これだけ読んできて、当日、割本をもらい芝居をしている・・・ということを知り驚愕。役者さんとは、どういう画面構成で、どっちの方向から、どんな表情で撮られるのか解らないままに、セリフを覚え練習。当日、ディレクターや演出の方の指示を受け、その役を演じていたのだ。凄い、想像力だと思った。そして、「芝居」というものの深さを痛感させられた。
大津駅前の撮影が終わり、近隣の大津漁港に移動。割本上は、ここが私の撮影場所だ。しかし、手違いがあり、捜査員Ｃさんの撮影現場に。プロデューサーから、基本的に、Ｃさんと似ている芝居だから勉強のために見ておくように指示される。Ｃさんの撮影を遠くから眺める。さっきまで、フランクに話していたＣさんこと廣瀬裕一郎さんの表情が、撮影が始まった途端、全く別の表情に変わったのだ。これが、役者なのか・・・と、ガチでビビった。
Ｃさんの撮影が終わると、再び、ロケバスに乗り、馬掘海岸を観音崎方面へ。私の撮影場所は、観音崎京急ホテルの手前、ちょうど、防衛大学校眼下の横須賀市東部漁協走水大津支所。海際に、電話ボックスを設置して、建物の影から張り込んでいるシーンの撮影が行われる。いよいよ、自分の出番・・・。それでも、Ｃさんと談笑する余裕もあったし、頭も心も緊張などしていなかった。
機材がセットされ、カメラワークが決まり、いざ、リハーサル。杉本哲太さん演じる主人公の竜崎署長から「マル対を確認できたか？」という無線の問いかけに、無人の公衆電話を監視しながら、コートの胸元の無線に向かって「Ａ班、確認できません！」と応える。これが、ドラマデビューでもらったセリフだ。
たった一言、映像にして数秒のセリフ・・・。多くの人はそう思うかもしれない。しかし、私の中では（勝手に）俳優仲間の廣瀬さんから、セリフをもらって、エキストラではなくキャスティングされることは凄いことだと教えてもらう。時に、この役を得るまでに、何年も掛かることもあるらしい・・・。凄く厳しい世界だと思った。
リハーサルでは、� 孱組鼻廚函岾稜Г任�ません！」との間に、ひと呼吸置くこと、��胸元の掴み方を（廻りの人から警察だとバレないように）自然な感じにすることを指摘される。
いよいよ本番・・・。
恥を忍んで正直に言う・・・。ここから、あまり覚えていない・・・。本番の声が掛かった途端、心も頭も緊張していないのに、ガタガタと足が震えはじめた。しかも、この震えが止まらない・・・。演説では、１０００人いようが２０００人いようが緊張したことなど無い。それどころか、美味しいとさえ思う性格をしてるのにだ。
上手く表現出来ないが、完全に、現場の緊張感に飲まれていたのだろう。そんな状況下のテイク１。勿論、ＮＧだ。たった、９文字のセリフさえ、キチンと言えない。おまけに、滑舌も悪い。あまりに、不甲斐ない自分に、恥ずかしいさを通り越し、真夜中の海ぎわの寒さのなか撮影して頂いている３０名ものスタッフの方々に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
演出の方から、「竜崎からの問いかけは緊迫感ある場面だから、もっと、緊迫感がある感じで！」と指示される。「えっ？」、緊迫感がある感じ・・・と言われても。正直、解らないし、ぶっちゃけ、出来ない・・・。
「緊迫感がある感じを意識して話した緊迫した場面」など人生にで一度たりとも経験したことは無い。そうだ、ドラマみたいな人生を生きることと、ドラマを演じることは明らかに違うのだ・・・ということに気づいてからは、全く、意識が無い。グロッキー状態・・・。
何回かのＮＧの後、しまいには、声だけ別録り・・・で、ドラマ撮影初体験は終了した・・・。
ロケバスに戻ると、さっき会ったばかりなのに、頼れる役者の先輩、廣瀬裕一郎さんが優しく出迎えてくれた。衣装を着替え、自分の服に。最早、ネクタイを締める余力は無かった。今日のロケは、私のシーンで終了。
帰りは、別の車で、停めていたコインパーキングまで送ってもらうことに。その車が動き出した時、運転して頂いている方から、「今日の割本見てビックリしました！ 私も同じ字で「嘉隆」なんです。頑張って下さい！」と言われ、その優しさに、ただでさえ、凹んでいる気持ちがＫＯされた。
橘プロデューサーのご厚意により、ドラマ撮影を経験し、多くのことを学んだ。たった数秒のシーンを撮るために、こんなにも多くのスタッフの方々の尽力があり、そこに、細やかなこだわりや熱い思いがある。その思いを背負って、役者の方々は、芝居を演じる・・・。しかも、その舞台に立つチャンスを掴むために、不確実性この上ない下積みや、舞台の経験が必要となる・・・。にも関わらず、役者として夢を追っている人たちには、ただただ、頭が下がる思いだ。
これまで、私は、一視聴者として、画面の裏側にあるこのような努力を感じとることが出来なかった。そして、軽々と、このドラマが面白くないとか、演技がイマイチとか、解ったような口をきいていた。勘違いこの上ない話だ。だから、何かをしながらテレビを見る・・・。それが当たり前になっていた。
撮影場所探し、許可申請、エキストラはじめ、衣装やメイク、数々の段取り・・・。この煩雑で膨大な作業の段取りがあって、初めてドラマが完全することを知り、改めて感動した。そして、自分が出来もしないのに、二度と、軽々なことを言わない！と、固く心に誓った。それどころか、録画していたら早送りしてしまうＣＭ。スポンサーの方々の支援があって、初めて、ドラマが出来ることを痛感し、これから、ＣＭに感謝することにしようと決めた。
社会人になって２０年近く経つ今、指示されることが全てが解らない、どうしていいか解らずテンパる、冷や汗どころか足が震える、上手く出来なくて申し訳ない気持ちでいっぱいになる・・・、などの経験をすることがあるだろうか？
プレーするフィールドを変える私でさえ、まず無い。今回の経験は、自分の中で、どこか失いかけていた緊張感、初めてのチャレンジの思いみたいな、青臭いものを呼び起こすには、あまりに十分な出来事だった。
最後に、今回、貴重な機会を与えて頂いた橘プロデューサー、並びに、全てのスタッフの皆様に、心より感謝申し上げます。そして、来週月曜日、「隠蔽捜査」も、いよいよ最終回を迎えます。どうか、ブログをご覧の皆様におかれましては、どうか、最終回をご覧頂きたく、切に、お願い申し上げます。
誰しもがチャレンジ出来ることではないことは承知の上ですが、「ドラマは家で見るより、やってみたほうが１０倍、１００倍面白くなる！」。ダメダメだった私でさえ、そう感じたのだから、絶対に、そうです。今のテンションは、撮影で、会いもしていないのに、竜崎署長の一途な姿勢を心から尊敬しています。これほどの感情移入は、竜崎署長の部下として働いたものにしか解らない。
長文・駄文にも関わらず、ご一読、有難うございました。
追伸：今回、あまりのダメ加減にカットされるのでは・・・との不安もあったので、編集が終わり、映っていることを確認。放送当日の告知となってしまいましたことお詫び申し上げます。
二伸：初の役者仲間？となった廣瀬裕一郎さん、今度、拙宅に遊びにきます。っていうかお誘いしちゃいました（笑） 便乗したい方は、ご一報下さい♪
