私は、日本国民は、太平洋戦争で、唯一の地上戦を行った沖縄の苦悩にもっと思いを馳せるべきだと思っています。
 それほどまでに、沖縄の抱える諸問題は根が深く、しがらみが複雑に絡み合っている。

  「基地の無い沖縄」、「最低でも県外」、そのスローガンは理想だ。何も否定する気もない。そして、その是非論など、永田町の住人と、俺が正義!と思っているメディアがすればいいだけの話だ。

 まがいなりにも、物流という業界に身を置く者として、私は、沖縄の未来を司る産業があるとするならば、それは、物流だと確信している。

 今の沖縄に必要なことは、普天間移設に賛成か反対かなどの政治ショーではなく、仮に、基地が無くなっても、基地に依存しなくても、沖縄の人たちが安寧に暮らしていける基盤を培うことに他ならない。そういう状況が出来て初めて、沖縄の未来を見据えた冷静な議論が可能となる。

 だから、基地があることによって受ける便益と同等かそれ以上の飯のタネを、どうやって作っていくのか・・・ということに心血を注ぐのが、国士として、ビジネスマンとして責務だと考えている。

 もともと、日本語の物流を表す、ロジスティクスやサプライチェーンという言葉は、軍事用語だ。沖縄という場所が、軍事上の要所だとするならば、絶対に、ロジスティクス・サプライチェーン上も、地政学的に重要な意味をなす。

 私は、政治家では無い。だから、沖縄の未来に対する権限は何も無い。しかし、一介の日本国民として、物流業界に身を置く者として、沖縄の方々が、未来志向で、安寧を取り戻すための鍵は、物流にあると確信している。そして、そのグランドデザインは、政治家や官僚には、絶対に、描けない。ドロドロした物流現場の泥の臭いを感じるヤツにしか出来ない。

 物流業界に身を置いて6年。ようやく、その自信がついつてきた。仮説が確証に変わる勘所が解ってきた。

 ここ数ヶ月、沈静化してるとはいえ、折しも、TPP議論花盛り。TPPに、賛成か反対かなどという議論は、政治家やメディア、関係する業界団体に任せればいい話であって、一介の物流屋、物流ブローカーにしか、発想出来ないことは必ずにある。

 特恵関税に該当するモノを沖縄に掻き集め、港や空港の袖に、FTZに隣接して加工貿易のスペースを作り、そこに、特恵関税のモノが集まり、沖縄に、新たな雇用を生み出すことは可能だと考えている。

 対アジア、対欧州の観点からも、沖縄の地の利を活かし、沖縄に、軍以外の新しい産業を芽生えさせるのは、絶対に、物流だ。

 ということを口に出せるようになるのに、6年も費やしてしまった。いかに、自身が、無能かを痛感させられる。

 この世の中、大所高所のクソくらえの美辞麗句や綺麗事では、何も変わらない。沖縄の状況を変えるためには、物流の業務レベルに精通し、監督官庁の役人の何十倍、何百倍と現場を踏み、リアルな実現可能性をもってして、沖縄に、軍が無くても、飯を喰っていける状況を作る他にない。

 沖縄の未来は、物流に掛かっている。私は、そう確信しています。