今週は、2年前の08年8月に書いた「日雇い派遣体験記」(全7回)をアーカイブでご紹介しています。
筆者の持ち場は、荷物を方面別に仕分けし、カーゴテナー(カゴ車)に積載する仕事である。筆者の他に、もう1名の未経験者の女性と、現場に慣れた直用スタッフの男性2名、女性2名の計6名で1つの現場(コンベア)を受け持つ。現場ごとに、現場企業の制服を着た社員がつく。年の頃は、筆者より4〜5歳年下といったところだろうか。
日雇い派遣体験記(2) −大手路線会社のターミナルの現場−
筆者の持ち場は、荷物を方面別に仕分けし、カーゴテナー(カゴ車)に積載する仕事である。筆者の他に、もう1名の未経験者の女性と、現場に慣れた直用スタッフの男性2名、女性2名の計6名で1つの現場(コンベア)を受け持つ。現場ごとに、現場企業の制服を着た社員がつく。年の頃は、筆者より4〜5歳年下といったところだろうか。
この現場の仕事は、荷物に振られた数桁の番号(cf.○○−○○−○○)を見ながらピッキングし、方面ごとのカゴ車に積載していくというものである。最初の二桁の数字は、主に、都道府県を指すもの(大都市の場合はこれが複数に分かれている)、次の二桁数字は、都道府県内のエリアを指すもの、そして、その後の数字は、更に細かなエリアや施設などを仕分けするための番号である。三番目の点は、千葉県エリアに配送される荷物を取り扱っている際、とある特定の数字が成田空港に行く荷物であり、別のカゴ車に積むように指示されたことから、特定のエリアや施設を意味するものではないかと解している。
構内放送とともに、方面別仕分けの作業が開始する。作業前に、現場社員から、特段、作業の説明も注意事項も無かった。ただ、「間違えないように」との指示があったものの、作業そのものを理解できていなかったため、現場慣れした他の労働者にアドバイスを請う。すると、荷物をカゴ車に積む場合、「奥の方から壁を作るように積むのがコツであること」を習う。荷物のサイズは大小異なり、また、必ずしも、大きな荷物から流れてくる訳ではないため、カゴ車の手前側に、大きな荷物が流れてきたときを想定して、広めのスペースを確保しておくことが上手く積載するためのコツだというのである。
その他に、先輩労働者から「柔らかい段ボールの上にはモノを積まないこと」、「(紙袋に入れられたような)小さめの荷物は箱の間の空きスペースに入れること」などを教えてもらう。現場社員からは、各荷物に記されている「ワレモノ」、あるいは、「精密機器」などの取扱いに関する注意は一切ない。これは、実際のハンドリングも含めて、この現場に潜入した筆者が、最も、驚いたことの一つであった。
当初、筆者が担当していた仕分け先は2つ。おそらく、現場に慣れた労働者の配慮であろう。そのうち、筆者よりもラインの前の方に位置していた未経験者の女性の労働者のハンドリングが悪く、荷物が滞留してきたため、仕分け先が1〜2つ追加される。仕分け機が動き出し、しばらくすると、ある程度、作業に慣れてきた。作業の合間に、他の持ち場や労働者の動きをよくよく観察すると、現場に慣れた直用のパート(女性)は、比較的、楽なポジションであるコンベアから当該エリアの荷物をレーンに流す位置を担当していることが多い。要は、熟練している労働者ほど、"手抜きのコツ"も熟知しているようなのである。
一方で、その位置は、ある程度、"作業慣れ"も必要だと感じる。と言うのも、方面別仕分け作業は、約一時間ごとに、作業場所が変わるのだが、その際に、前述の未経験者女性スタッフがその位置についた際、荷捌きする荷物の滞留が多くなったのである。物凄いスピードで流れてくる荷物を一瞬で目視して流す作業は、未経験者には向かないのかもしれない。誤着(誤配)防止の観点からも、現場慣れした直用のパート・アルバイトが担当した方が好ましい持ち場であろう。
14:00から始まった作業時間で、結局、3つのエリアの方面別仕分けを担当した。最初に、千葉方面、次に、大阪・神戸・姫路などの関西方面、そして、再度、千葉方面を担当した。当日、とある大手通販会社の(小さめの)荷物が大量にあり、カゴ車への積載に手間取ったことが印象的であった。また、3時間に及ぶ前半の作業時間中、持参した500ミリリットルのペットボトルは空になり、汗かきの筆者のポロシャツやタオルは、絞らずとも水滴が落ちるほど濡れている。
前半作業の終了時間は、構内アナウンスで知らされる。ひたすらピッキングとカゴ車への積載をする作業は、思いのほかキツかったものの、先輩の労働者からは、「今日は荷物が少ない方。この現場は、火曜日と金曜日の荷物が多くて忙しい」ことを教えてもらう。
前半作業は、肉体的な疲れよりも、汗だくになりながらの作業の不快感の方が際立つものであった。段ボールの独特のにおいと汗のにおいが相まって、自身の身体から何とも言えない異臭が放たれていることに気づく。また、飲み物を持参していなかった未経験者は、さぞかし喉が渇いたことだろうと気の毒に思う。
構内放送とともに、方面別仕分けの作業が開始する。作業前に、現場社員から、特段、作業の説明も注意事項も無かった。ただ、「間違えないように」との指示があったものの、作業そのものを理解できていなかったため、現場慣れした他の労働者にアドバイスを請う。すると、荷物をカゴ車に積む場合、「奥の方から壁を作るように積むのがコツであること」を習う。荷物のサイズは大小異なり、また、必ずしも、大きな荷物から流れてくる訳ではないため、カゴ車の手前側に、大きな荷物が流れてきたときを想定して、広めのスペースを確保しておくことが上手く積載するためのコツだというのである。その他に、先輩労働者から「柔らかい段ボールの上にはモノを積まないこと」、「(紙袋に入れられたような)小さめの荷物は箱の間の空きスペースに入れること」などを教えてもらう。現場社員からは、各荷物に記されている「ワレモノ」、あるいは、「精密機器」などの取扱いに関する注意は一切ない。これは、実際のハンドリングも含めて、この現場に潜入した筆者が、最も、驚いたことの一つであった。
当初、筆者が担当していた仕分け先は2つ。おそらく、現場に慣れた労働者の配慮であろう。そのうち、筆者よりもラインの前の方に位置していた未経験者の女性の労働者のハンドリングが悪く、荷物が滞留してきたため、仕分け先が1〜2つ追加される。仕分け機が動き出し、しばらくすると、ある程度、作業に慣れてきた。作業の合間に、他の持ち場や労働者の動きをよくよく観察すると、現場に慣れた直用のパート(女性)は、比較的、楽なポジションであるコンベアから当該エリアの荷物をレーンに流す位置を担当していることが多い。要は、熟練している労働者ほど、"手抜きのコツ"も熟知しているようなのである。
一方で、その位置は、ある程度、"作業慣れ"も必要だと感じる。と言うのも、方面別仕分け作業は、約一時間ごとに、作業場所が変わるのだが、その際に、前述の未経験者女性スタッフがその位置についた際、荷捌きする荷物の滞留が多くなったのである。物凄いスピードで流れてくる荷物を一瞬で目視して流す作業は、未経験者には向かないのかもしれない。誤着(誤配)防止の観点からも、現場慣れした直用のパート・アルバイトが担当した方が好ましい持ち場であろう。
14:00から始まった作業時間で、結局、3つのエリアの方面別仕分けを担当した。最初に、千葉方面、次に、大阪・神戸・姫路などの関西方面、そして、再度、千葉方面を担当した。当日、とある大手通販会社の(小さめの)荷物が大量にあり、カゴ車への積載に手間取ったことが印象的であった。また、3時間に及ぶ前半の作業時間中、持参した500ミリリットルのペットボトルは空になり、汗かきの筆者のポロシャツやタオルは、絞らずとも水滴が落ちるほど濡れている。
前半作業の終了時間は、構内アナウンスで知らされる。ひたすらピッキングとカゴ車への積載をする作業は、思いのほかキツかったものの、先輩の労働者からは、「今日は荷物が少ない方。この現場は、火曜日と金曜日の荷物が多くて忙しい」ことを教えてもらう。
前半作業は、肉体的な疲れよりも、汗だくになりながらの作業の不快感の方が際立つものであった。段ボールの独特のにおいと汗のにおいが相まって、自身の身体から何とも言えない異臭が放たれていることに気づく。また、飲み物を持参していなかった未経験者は、さぞかし喉が渇いたことだろうと気の毒に思う。

