一昨年、関わったベンチャー企業が、「ネットの世界で成功したインフォプレナー(情報起業家)のノウハウを法人に」ということを創業コンセプトにしていたからでしょうか?

 ここ数年、どうも、私自身が「インフォプレナー(情報起業家)の良き理解者」と誤解されているような気がします。率直に言えば、そのベンチャー企業に関わる前も、そして、今現在も、「インフォプレナーを理解するものの賛同しない」という気持ちに変わりは無い。更に言えば、「同じように思われるのは、ちょっと…」という抵抗感があるのも事実です。

 端的に言えば、世間がそう見ているのと同様に「胡散臭い」と思っています。(←別に、批判する気など毛頭無く、「全く興味が無い」という主旨です。)
 この二年間、仮初めにも、ネットを活用して何かしらの成功をしている訳ですから、何かしらのノウハウなるものがあるのだろうと思って眺めてきました。しかし、残念ながら、現時点では、お客様から、継続的な対価(コンサルティング費)を頂戴できるほどのノウハウがあるとは思えないというのが結論です。

 中には、アフィリエイターの心情を熟知しているなど、バイラルマーケティングを考える上で参考になる部分もありますが、今後、アフィリエイトそのもののあり方が問われるフェイズもあり、また、マーケティングの定義からみても、“アフィリエイト”という要素が大勢占めるには至らないのは明らかです。要は、マーケティングの極めて限定的な一構成要素でしか無いということです。(※マーケティング(wiki)の定義参照)

 さりながら、インフォプレナーと呼ばれる方々は、往々にして、個性的な方が多く、非常に人間的に魅力的な人が多いのも事実です。勿論、何かしら学ぶべきこともあります。しかし、学ぶべきことの多くは、どちらかと言うと、彼らの“姿勢”のような点、言わば、“自己啓発的な要素”のような気がします。機能性だけに着目すると、“タレント的”あるいは、“新興宗教的”という表現の方が馴染むのではないでしょうか。

 この数年間、彼らの“機能性”だけに着目して眺めてきていましたが、マーケティングノウハウと言っても、本来のマーケティングの概念から見ると、極めて限定的な販売促進部分だけにフォーカスし、尚且つ、一度、聞けば理解可能な程度のことが多いように感じています。しかし、ビジネスとして考える上でより重要なことは、「個人として儲けた経験があることが、お客様を成功へ導くこととイコールでは無い」という事実があるということです。

 強いて、興味深い“機能性”を挙げるならば、気の知れたインフォプレナー同士には、ある種の“互助会”のような機能があり、互いの顧客データベースを相互利用する点、即ち、アナログな人的関係性に裏打ちされた相互補完関係がある点は興味深いと思います。(←無論、パーミッション、個人情報保護などの観点から、法人ビジネスに積極的に転用できる機能では無いのですが…)

 お客様(=第三者)のビジネスという、多大なる制約条件がある中では、個人でキャラ立てするからこそ成り立つ彼らのノウハウは、総じて、応用できない(あるいは、倫理的にするべきではない)ケースが大半なのではないだろうかと思います。そして、その傾向は、企業規模が大きくなればなるほど、汎用性が無いことに気づきました。

 とは言え、いつの時代にも、“稼ぐ”という人間の欲求に訴求するような属性を持った存在はいる訳で、同様に、甘言に魅了される属性の存在もいます。長い目で見れば、インフォプレナーという存在は、インターネット発展期のその一現象にしか過ぎないのだろうと思います。

 この二年間、一度たりとも「理解しても賛同しなかった」ということが、全てを物語っているように思います。究極的には、“汎用性”、“継続性”の無いノウハウは、やはり、ノウハウとは言えないのだろうと、私自身は思っています。「批判も肯定もしない(=興味が無い)」、それが私が出した答えです。ちなみに、情報商材をどう捉えるかは、価値観は自由なので、当然、個人の自由だと思います。無論、私が買うことは有り得ないですが…。(笑)


ご参考 「情報商材