実は、最近、仕事のことで悩んでいます。

 “悩み”と書いておきながら、実は、全く悩んでいないことなのですが、怒涛のコンペ月間を過ごしながら、時として、戸惑うことがあります。それは、ご提案の機会を頂戴したときに、「お客様のあるべき姿(to be)を提案すること」が本当に正しいのだろうかと迷う瞬間があることです。
 このようなケースは、お客様が、1.的確な状況認識が出来ていない場合、2.社内の決済権者を巻き込んでいない(経営視点の無い)PJTの場合、3.自社の商品・サービスに思い入れが強い場合などに生じやすいのではないかと感じています。

 一口に、コンペとは言え、必ずしも、お客様の提案の内容だけで評価される訳ではない場合もあります。場合によっては、提案内容の先に見据えるべき自社が達成すべき目的そっちのけで、脇道に逸れたモノの見方をされている場合も散見されます。

 私たちとて、それ相応に考えて、提案する内容にはかなりの自信を持っていますので、「受注することだけ」を目的として、提案内容を差し替えるようなことは行なわないのですが、時折、考えさせられるような場面に遭遇することもあります。

 一方で、コンサルティング業に限らず全ての商いにおいて、「良い商品(サービス)が売れるのではなく、売れたものが良い商品(サービス)である」という不問律が存在すると思います。

 ですから、私たちの提案内容に“顧客視点”“解り易さ”、そして、何よりも、お客様との円滑なコミニケーションなどの改善点があるのも事実だと思いますし、その点は、日々、改善を続けています。

 現在、立ち上げ期だけに、一つでも多くの仕事を受注したいという本音はあるものの、だからと言って、結果の出ないことが見えている無責任なことをご提案する気はさらさら無いのは正直なところ。

 と同時に、根本的なことを言えば、例え、どのように素晴らしい提案をしようとも、お客様自身が、課題点を課題点であると認識し、その課題点を改善していく必然性に駆られなければ、どのようなPJTも上手くいく筈が無いのは明白なこと。

 とある一面においては、私たちの(お客様を説得する)“情熱が足りない”、あるいは、“課題点を認識して頂くことができない技量不足”とのご指摘もあるのかな〜と思いますが、多くの方と接している限り、悪く言えば“丸投げ”、よりストレートに言えば“他力本願”なお客様がいるのも疑いようのない事実。

 いずれにしても、ある程度の時間さえあれば、ジックリと時間をかけて話し合っていくことも吝かではないのですが、私たちとて、限られた時間の中で限られた人数で営んでいるので、思いのほか、“時が解決する”という選択ができない現状もあります。

 冒頭で、“悩み”という言葉を使いましたが、本当のところは全く悩んでいない。つまり、受注することだけのために、「あるべき姿というゴール」を見続けることを放棄はしないというスタンスで臨んでおりますが、そのことに価値を感じて頂けない場合には、深追いしないという、ある種の“割り切り”も必要なのかな〜と感じ始めています。

 先週一週間は、このような入り口の入り口で、非常に忸怩たる時間を費やした一週間でしたが、最終的に、私が出した答えは、言うまでも無く、「お客様のあるべき姿を追求し続ける」というシンプル、且つ、明快な“解”でした。

 御用聞きのように迎合することは簡単なことではありますが、私たちの存在意義を堅持するためにも、自尊心を持って、「正しいことを正しいと言う」という当たり前のスタイルは貫いていきたいと思います。そのことが、何よりもの“信頼”に繋がると信じて。

 商いは難しい、だから、面白い。

 これからも直球勝負の私たちですが、本気で必要として頂けるお客様のためには、(少ないながらも)ありったけの脳みそをフル活用して、“脳みそで汗をかき続けていきたい”。

 それが、私たちの本懐です。

 こんな私たちで宜しければ、ご連絡お待ちしています。
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