“マーケティングにはカネをかけろ

 こんな表現をすると、大顰蹙をかってしまうかもしれないですね。一年半に渡り、物凄い数の会社のマーケティングを見て参りましたが、成功している会社とそうでない会社に、やはり、マーケティングコストに対する意識の違いがあるような気がします。
 あくまで感覚値でしかない(統計データに基づいていない)のですが、総じて、ソコソコの結果を出している会社は、マーケティングに相応の資金を投入していると思います。

 しかし、当然のことながら、大半の方は、「出来る限り少ないコストで…」というご希望をお持ちです。中には、「成功したら利益を分けるから…」とコストを折半して欲しいとストレートに表現されることもあります。どのようなご希望があるにせよ、ほぼ、100%のお客様が、“右肩上がり”のグラフをイメージされていることは確かです。

 でも、ちょっと待って下さい。

 別に、ビジネスに限った話ではないと思いますが、皆さんの人生の中で、全て右肩上がり、順風満帆に物事が進んだことなどあるでしょうか?

 ごくごく一部のスーパーマンのような方なら露知らず、往々にして、失敗を繰り重ねて、日夜、試行錯誤を繰り返しながら、成功に辿り着けるのではないでしょうか?

 要は、マーケティングも同じ話で、スピーディーにPDCAサイクルを回転させながら、ベストパフォーマンスが見えてくるものではないかと思います。

 さて、話は変わりますが、手塩にかけた娘が思春期に恋愛をして失恋をしたとします。もしかしたら、娘の淡く切ない“初恋”だったかもしれません。

 だからと言って、娘の失恋が、娘の不幸を意味する訳では無い。

 “失恋”が、更なる“幸せ”のスタートラインであるように、長年かけて開発した商品やサービスを世に送り出す初めの一歩が仮に躓いたとしても、その失敗の経験を次の恋愛に活かせばいい。

 人の憂いを知るほど、人は優しくなれるように、あなたが手塩にかけた商品やサービスであればあるほど、試行錯誤が大事なような気がします。

 そして、一つだけ言えることは、そんな愛すべき娘が、親元を離れる日がくるとするならば、そのときは、贅沢はしなくてもいい、出来る範囲でいいので、ちょっとだけ見栄を張って、大切な娘のハレの門出を祝ってあげて下さい。

 「結婚式なぞにカネをかける必要は無い」 というような“今風”な考え方もあるかもしれませんが、娘の幸せを願う親が、ちょっと無理をしてしまうように、大事な商品やサービスの船出には、一日だけでもいい、どうか、キレイな“衣装”を纏わせてあげて欲しい。なんてことを、お客様の話をお伺いしながら思ったりすることがあります。