昨年末にも書いたことなのですが、インターネットプロモーション(マーケティング)領域の仕事をしていると、猫も杓子も、“コンバージョン率”という数値の話を行います。ネットプロモーションの効果向上の議論の大半が“コンバージョン”についてと言っても過言ではない状況です。それはそれで、間違いではない(=セオリー)ですが、私のように、ネット以外の領域で育ったものからすると、この単視眼的なモノの見方は稀有に写ります。

 “コンバージョン率”は、業種や商品・サービスなどによって異なりますが、往々にして、数%の範囲であることが一般的です。最近では、0.5〜1.5%の範囲であるケースも数多(あまた)見かけます。ネットプロモーションに関わる多くの方々は、このコンマ数%を向上させるために汗を流しているのです。

 コンマ数%とは言え、仮に、それが0.5%だったとしたら、1.0%になることは、単純計算で売上が倍になることを意味します。ですから、ネットプロモーションの世界では、この“コンバージョン率”と血眼に向き合うことがセオリーだとされています。

 しかし、本当に、それだけでしょうか?

 私に、変な業界の先入観が無いからかもしれませんが、極めて、シンプルな数字の見方として、0.5%を1.0%に向上させることだけに注力するのではなく、寧ろ、残りの99.0〜99.5%の数字に“息吹を吹き込むこと”に着目します。何故ならば、仮に、残り大多数を「潜在顧客層」と定義するならば、常に、新しい100%の母集団を追い求めるよりも、一回囲いこんだ「潜在顧客層」の中から「見込み顧客層」へと進化(STEP UP)させることを考える方が自然だと思うからです。

 プロモーションコストの観点からは勿論のこと、提供する商品やサービスに“期限”という時間軸が無い、お客様の視点で言えば“即決”する必要が無い場合、あるいは、アクション(購入・申込み・資料請求)を起こすまでの意思決定にある程度の時間を要する場合、また、限定的な季節要因がある場合などには、当然のことながら、「顧客」になるまでには、ある程度の“時間軸”が存在すると考えるほうが妥当です。

 そう考えると、“残り”とされている大半を捨てる理由は無いと考えるほうが自然。それこそ、残りものに“福”があるということです。

 しかし、実際に、「無料相談」などを通して、お客様の事例を拝見すると、ほとんどの場合が“残り物を捨てている”のが実情。これは、あまりに勿体無いのではないでしょうか?

 BtoC(サービス・物販・会員獲得)においても、あるいは、BtoBなどの見込み顧客獲得(営業プロセス)においても、このもう一つの導線を確保することは、「名前」と「アドレス」を登録するフォームをつけ、パーミッションさえ取っておけば、“早く”“安く”出来るパイプラインを確保することになります。

 そして、一度、登録したデータに対して、“ウマい”感じで訴求していけば、何かしらの意味はあるのではないでしょうか?

 話が逸れまくりましたが、一応、タイトルに戻ると、一般的に折れ線グラフで表記するような事象(数値)を、円グラフをパラパラめくっていくようなイメージで創造してみて下さい。

 きっと、今まで見ていた数字が、別の数字として浮かびあがってくる筈です。