週末、とあるブランドに関する本を読みました。その本は、イギリスを代表する陶磁器“ウェッジウッド”が誕生して今日の隆盛に至るまでの歴史を紐解いた『ウェッジウッド物語』です。“ウェッジウッド”の誕生は、今から約250年前の18世紀半ばまで遡ります。私は、この本を読んで、常に時代をリードし続ける同社の革新的な精神は勿論のことながら、同社がブレークするに至る製品の売り方に非常に興味を覚えました。それは、二半世紀も前に、「ショールーム」と「カタログ販売」を行ったことです。昨今では、インターネットやテレビショッピングの台頭とともに、一世を風靡した「カタログ通販」の苦戦を伝える記事を見かけることもあります。しかし、当時としては、かなり革新的な売り方だったのではないかと思います。日夜、インターネットプロモーションに関わる者として、この一冊の本から、改めて、“ブランドは伝統と革新の連続性により産まれるもの”という基本、そして、“売り方”の可能性を追求する姿勢を教えられたような思いがしました。
 “ウェッジウッド”に限らず、世界的に有名なブランドや企業、あるいは、商品やアーティストにも、嘗ては無名の時代がありました。そして、それら全てのスタート時には、“産みの苦しみ”がありました。同時に、創業時から成長期を経て、現在の地位を確立するまでのプロセスにおいて、一貫したメッセージ(デザイン・広告・商品開発・販売・サービス等々)を発信し続けたことが、“ブランド”を築き上げた共通点だったのではないかと考えます。

 一方で、現実のプロモーションの世界に目を向ければ、より多くの資本を投じた企業の商品やサービスが世に伝えられ評価を受けるという悲哀があります。しかしながら、日々、お客様のご相談をお受けするなかで、お客様のお客様(=消費者(エンドユーザー))に伝えられるべきメッセージが伝わっていないこと、即ち、本来、社会において評価を受けるべき商品やサービスがプロモーションの波にのまれて、評価を受ける舞台に上がっていないことに、ある種の閉塞感すら覚えます。

 当社は、お陰様を持ちまして創業一周年を迎えることができました。この一年間、日々、試行錯誤の連続であり、まさに、お客様から教え続けられた一年間でした。“インターネットの世界で活躍する個人のノウハウを法人企業様にご提供する”とのコンセプトでスタートした商いも、昨年末、各種プラットフォームをご提供するグルーヴ デジタルエンターテインメント株式会社との経営統合を経て、“webへの集客”と“プラットフォームのご提供”という、車の両輪が揃った形となりました。

 私たちナノプロは、「デジタル・ブランディングプラットフォームによるイノベーション」をコンセプトに、本来、社会において評価を受ける可能性がある“ブランド(企業・事業・商品・アーティスト)”の成長と成功に寄与し、そのことによって社会に貢献していく決意を新たに、お客様とともに新しい“ブランド”を創造していきます。