新聞を見ている限り、安倍政権に対する「指導力不足」「支持率が下がった」などの評価が目立つような気がします。確かに、“美しい国”という言葉の定義が解り辛い(=受け手によって解釈が異なる)ため、具体的なアウトプットが見えにくい気がしますが、未だ、政権発足から半年、結論を出すには時期尚早だと思います。
 また、個人的には、猫も杓子も前任の小泉元総理と比較する傾向には違和感を感じています。民主主義の運営手法として、時々の局面に応じて、強いリーダーシップが必要になる場合もあれば、調整型のリーダーシップが必要な場合もあります。外交的にも、内政的にも、今は、さほど強いリーダーシップを必要としない局面なのではないでしょうか。

 とは言え、民主主義。有権者の評価あっての政治ですから、選挙イヤーの今年、いずれかのタイミングで、評価される局面があるのでしょう。だとするならば、指導力云々を論ずる前に、安倍首相が掲げた政策実現のために、少なくとも自民党所属議員は全力を尽くすのが筋だと思います。

 第三者的に永田町を眺めていると、未だに、「批判のための批判」「否定するための揚げ足取り」が横行しているようにも見えます。まぁ〜、内部に多種多様な意見があり、思惑が渦巻いていることが自民党のエネルギーの源泉だったりもするので、痛し痒しの部分もありますが、最低限、選挙の最高責任者としての責を問われるのが総裁の立場ですから、全ての自民党候補者を前例にこだわらず選ぶくらいの権利は柔軟に認めるべきだと思います。

 党内の反安倍の立場の方々は、「参議院選挙の責任を問う」ために、虎視眈々と時を待っていますが、だとするならば、現職であろうが、候補者を差し替えるくらいのことはやるべきだと思います。昨今の党内の安倍政権批判を見ながら、やはり、何処にでも「批判のための批判」を行う輩はいるものだな〜と感じます。