d2157218.jpg 先日、尼崎列車事故現場にて、メディアの方々の取材に対して疑問を抱いたことがあります。それは、献花に訪れたご遺族、関係者の方々のお気持ちに土足で入り込むような質問が投げかけられていたことです。
 無論、ジャーナリズムにおいて、事件や事故の被害者の気持ちや背景等を伝えることは、社会に問題提起を行い、同じような被害を繰り返さない重要性を喚起するために不可欠なことです。
 さりとて、悲しみに打ちひしがれているときに、被害者の気持ちを推しはかることなく、紋切り型の質問が浴びせられるならば、それは拷問にも等しいようなことなのではないでしょうか。
 真実を伝える、あるいは、社会正義を追究することが、メディアの責務だとするならば、その一方で、被害者の気持ちを察する。事故現場でのメディアの方々の態度を拝見していると、そんな思いやりがあってもいいのではないかと思わざるを得ませんでした。
 事故現場で取材を続けるご労苦はお察し致しますが、「もし、自分の身内が被害者の一人だったら」、そういう相手の立場に立った気遣いをして頂きたいと思いました。